乾燥・調整
(モミ摺り作業)


モミ摺り作業

約半年間、大事に育ててきたお米、最後の締めはこの乾燥・調整(モミ摺り作業)です

お米の品質の良し悪しの割合も生育期間が半分とすると、
あとの半分がこの作業にかかっています

モミ摺り作業とは、一定の水分に乾燥させたモミを、モミガラを剥いで玄米にする作業です
(生育中に大きく育たなかったお米(イリコ)や、石やゴミ等を取り除く一連の作業も含む)

地域や、人によっては、「モミ摺り」を「うす摺り」と呼ぶこともあります
昔、モミガラを剥ぐ作業を、臼(うす)を使って作業していたなごりからです


刈り取られたお米、その後の流れ

穀物乾燥機
モミホッパー モミ摺り機へ
刈り取られた稲はモミとして、乾燥機に
入れられ、低温熱風で玄米水分が
15.0%程度になるまで乾燥させます
乾燥のできたモミは鉄管をつたい、
モミホッパーに一時的に貯められます
モミホッパーからモミ摺り機へ
モミは2つの回転速度の違うゴムロールの
約1.5mmの隙間をとおり、
モミガラが剥がされ玄米になります

モミ摺り機 モミ摺り機 石抜き機
玄米となったお米は凹凸のある選別盤に
揺られます。選別盤は傾斜があり、
比重の重い玄米とモミガラが残ったお米が
選別されます
このサタケの揺動式モミ摺り機は選別盤が
9枚あり、それぞれの選別盤に
均等に割り振られていきます
玄米はモミ摺り機から排出され、
ピックストーンという機械に入ります
和訳すると、石抜き
文字通り玄米に混入した石を抜く機械です

昇降機 米選機 米選機
石抜き機から出たお米は、
バケットエレベーターという
穀物昇降機をつたい米選機に送入されます
これは、第一米選機です
この機械の中には1.85mmの網があり、
網目より小さなお米はイリコ(屑米)
として排出されます
米選機(中央)の全体写真です
イリコは右の計量機にかけられます
良品の玄米は昇降機をつたい
色彩選別機選機に送入されます

         
     色彩選別機 サタケ ピカ選 FGS-2000.    
     色彩選別機です(2012年導入)
シュートと呼ばれる溝に玄米が流れていきます
良品と欠品(斑点米、異物等)がカメラで識別され
欠品がエアーではじき飛ばされていきます
   
     
   
8 10
計量機付き米選機 袋つめ パレットへ
次は最終工程の米選機です
これは計量機付きです
今度は、1.90mmの
網目で選別され、製品としての
玄米が仕上げられます
ここで出たイリコは中米となります
30キロに計量された玄米
米袋は3回折り込み、
袋に付いた紐をくくります
米袋はパレットにきれいに積んでいきます


このような様子で農舎内のモミ摺り作業をやっています

一つの米袋ができるまで、約1分です
8月下旬から9月中旬まで毎日約100俵のお米が出来上がっていきます!


お米の解説
モミ
モミ(籾)
写真のモミは乾燥機により約15%の水分に乾燥させたもの

イリコ 屑米 イリコ 中米
イリコ(屑米) イリコ(中米)
     
  
 斑点米、茶米、もみ(色彩選別機の2番)

だいごみの玄米
玄米
イリコやゴミなどの異物を取り除いて仕上がったお米
皆さんに食べていただいているお米だいごみです!

モミからできるお米の割合は、お米の品種や生育具合によって毎年違いますが、概ね

玄米:イリコ(屑米・中米)=98〜95:2〜5

※イモチ病等(人間に例えたら癌的な病気)の被害にかかったモミになると、
イリコの割合は上記より2,3倍以上になることもあります

モミ殻
モミ殻
モミ摺り機から排出されたモミ殻は、田んぼに撒き、耕運します
モミ殻には、ケイ酸が多く含まれ、稲を丈夫にする肥料となります




2006/9/11 農舎


米俵
モミすりする私
カルトン

米検査袋
お米

モミすりの様子
袋詰め
もみすりの様子






籾摺り機サタケ計量器
サタケさんのホームページ
http://www.satake-japan.co.jp/



乾燥機のカネコさん
http://www.kanekokk.co.jp/kanekokk/


ハンコ


作業風景撮影  湖北地域振興局農産普及課:那須大城氏
http://www.pref.shiga.jp/nagahama-pbo/nogyo/



BACK

だいごみ だいごみ
www.daigomi−443.com
〒526−0213 滋賀県長浜市醍醐町66 443営農
E−mail mail@daigomi−443.com
Copyright(C) 2006 Tatsuya Engineering All Rights Reserved.