思い入れのある機械!


色彩選別機と私
静岡製機製 色彩選別機


就農して今年で9年目になります。

現代の農業といえば、機械だより、就農してから、これまでの間も、田植え機、トラクター、草刈り機、精米機等様々な機械を、買い替えたり、新規購入したりしてきました。

それぞれの機械を買うときは、大金を支払うわけで、それぞれの機械に対する思い入れや、期待があります。

その中でも。

(就農3年目のある日)
いつものように、お米を精米していると、ふとしたことに気づきました。
精米したお米の中に黒い点のついた米が混ざっている・・・。
最初は手で、つまんで1個、1個と取り除いていましたが、気になればなるほどめだってきます。
「斑点米」、当初は何それ?という感じでした。

斑点米とは、お米に害虫がたかって、その吸い口が黒い跡が残ったお米、昔はあまりなかったようですが、近年の温暖化の影響や、有人ヘリによる水田地帯全面における農薬散布がなくなったことで急激に害虫が増え、斑点米の被害が多くなり、だんだんと目立つようになってきたのです。

斑点米を取り除く機械があるという噂は聞いていました。その名は「色彩選別機」
当時は、色彩選別機は、卸の精米業者や、お米屋さんには、普及していましたが、個人農家で所有している方は少ない状況でした。
おまけに、この色彩選別機、一番安いものでも200万円!
米を通すだけの機械なのに、全くの高級品です。

欲しいと思いながらも数週間、斑点米と葛藤する日々が続きました。
ある時は、色彩選別機をもっておられる農家さんに行き、実演させてもらったりしました。
また、家族で相談し、お米に機械を投資するだけの付加価値があるのかと議論もしました。

高いのか?安いのか?

精米するたびに、斑点米に悩まされるのに、くたびれ購入する事に決めました。
しかし、その時資金がなかったので、私の貯金から、立て替えて現金購入しました。
中古品でしたが、百ウン十万円でした。

そして、ついに納品の日がきました。
最初は、使い方がイマイチ解からず、半俵(30キロ)通すのに30分もかかってしまいました。
戸惑いましたが、後日、メーカーの方から講習を受け、スムーズに使いこなせるようになりました。

現在でも現役バリバリに活躍しております。

今でも色彩選別機を使っていると、貯金をはたいて購入しただけに、やっぱり思い入れが強くなります。

これからも、故障せず頑張ってもらいたいものです!


記 2007/01/31

 平成24年新型色彩選別機導入により、現在はしようしておりません


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